
TBSの日曜劇場として放送された「VIVANT(ヴィヴァン)」は、日本国内だけでなく、海外の情勢やスパイ活動などをも取り込んだ壮大なスケールのサスペンスドラマです。
主演を務めたのは堺雅人さん。さらに阿部寛さん、二階堂ふみさん、松坂桃李さん、役所広司さんといった演技派俳優たちが脇を固めています。
物語の発端は、たったひとつの“誤送金事件”という、企業内で起こったミスでした。
しかしその背後には、日本の公安警察、謎の武装組織「テント」、そして政府にすら存在を隠された諜報部隊「別班(べっぱん)」が複雑に絡み合っていました。
それぞれの思惑が交差する中、主人公・乃木憂助が自身の過去と向き合いながら真実に迫っていきます。
このページでは、各話のあらすじをわかりやすく紹介するとともに、伏線や考察のポイントもまとめて掲載しています。
登場人物の相関図と役割
「VIVANT」に登場するキャラクターたちは、それぞれが物語の中で重要な役割を果たしています。以下の表で主な登場人物とその立場を整理してみましょう。
各話のあらすじと物語の流れ
以下は、「VIVANT」全10話のストーリー概要を簡潔にまとめたものです。
物語の進行とともに、徐々に浮き彫りになる真実に注目してください。
| 話数 | あらすじ概要 |
|---|---|
| 第1話 | 乃木は丸菱商事で誤送金事件に巻き込まれ、調査のためにバルカへ渡る。現地での爆発事件や拘束など命がけの逃亡劇が展開。 |
| 第2話 | 日本帰国を目指して“死の砂漠”アド砂漠を横断。道中、薫が姿を消すなど波乱の展開が続く。 |
| 第3話 | 日本に戻った乃木と野崎は、社内サーバーにアクセスし、事件の背後を探る。ハッカー東条が加わる。 |
| 第4話 | 実行犯の太田は、テントのモニターである山本の指示で動いていた。黒須と乃木が別班であることが明らかに。 |
| 第5話 | 山本の死をきっかけに、乃木の過去と、父がテントを設立した事実が明らかになる。 |
| 第6話 | テントのアジトでは収益報告が行われる中、不正が発覚。別班は暗号を解読し、テントの情報を入手。 |
| 第7話 | 乃木はノコルを人質にするが、父・ベキへの想いから別班を裏切る。ノコルに正体を明かし、捕虜となる。 |
| 第8話 | DNA検査でベキと親子であると確定。乃木はテントに取り入ることに成功し、裏帳簿を任される。 |
| 第9話 | テントが狙う土地には資源「フローライト」が眠っていた。政府関係者と対立が深まる。 |
| 最終回 | 乃木は父を撃ち、日本を守る選択をする。物語は祠の饅頭という不思議な余韻を残して終幕する。 |
印象的な伏線・考察ポイント
ドラマを何度も見返すことで気づくような伏線や謎が、物語のいたるところに散りばめられています。
| 伏線・演出 | 内容・意味 |
|---|---|
| 赤い饅頭と祠 | 物語の最終盤、祠に置かれた赤い饅頭は、別班の存在や次の任務を暗示するアイテム。 |
| 目玉焼きの数 | 食卓の目玉焼きの数で、登場人物の生死や裏切りの予兆を表現していたとの考察あり。 |
| ノコルの素性 | 色白で日焼けしていない点から、彼がテントの資金操作に関与していた可能性が示唆される。 |
| 「皇天親無く」 | 乃木がノコルに伝えた言葉。忠誠よりも正義を重んじる別班の信条を表す名言。 |
全体のまとめ
ドラマ「VIVANT」は、一見すると単なる誤送金事件の調査から始まりました。
しかし、実際には国家の裏側に潜む闇や、正義と信念のぶつかり合い、人間の本質にまで踏み込んだ重厚なドラマでした。
登場人物一人ひとりの背景が丁寧に描かれ、最終回まで見届けることで、それぞれがどんな道を選んだのかが浮かび上がります。
ラストの「赤い饅頭」が意味するものとは?
そして、乃木はこれからも「VIVANT=別班」として任務に就き続けるのか?
考察の余地をたっぷりと残しながら、深い余韻を与えてくれる物語でした。
気になった方は、ぜひもう一度最初から見直して、新たな発見を楽しんでください。





